スーツのキャッチコピーについて考えてみました
タイトルをみて何?と思われたかもしれません。コピーの話です。そうキャッチコピーのことです。私たちは毎日、朝起きてから夜眠るまでの間に無数のコピーを読んでいます。(電車の中からスマホの中から、ありとあらゆる場所で)その中で心に残るものは一体どれぐらいあるのでしょうか?おそらく、ほとんど忘れてしまい覚えていないのではないでしょうか。私が気になったビジネスパーソンの制服ともいえるスーツ。今日はそのスーツのコピーについて書いていきたいと思います。
2018年5月6日加筆・修正・追記しました。
先日こんな趣旨のコピーを見かけました。ビジネスマンの鎧、それがスーツ。だから、スーツはビジネスマンにとっての戦闘服だというようなニュアンスです。このコピーは、個人的にはあまり好きではありません。ですからまったく心に響きませんし、刺さりません。おそらく、ビジネスは戦いだ!ビジネスは戦場だという前提にして書いたコピーではないかと思います。
どの業界・業種においても共通して言えることだと思いますが、特に私が生きている広告業界では、『いかに競合と戦わずして勝つか』がとても重要です。競合と戦わないで予算を獲得できることが一番生産性が高いのです。ですから、スーツが「鎧」とか「戦闘服」というコピーがしっくりこないのだと思います。ところが、そんな中、お!っと感じたコピーに出会いました。それが、タイトルでもお伝えした『真摯服』なのです。これは、見た瞬間、私の心にめちゃくちゃ刺さりました!と同時にうまいな〜と感心させられました。
仕事で一番大事なことは戦うことじゃない!と思っています。(当然、競合プレゼンなど戦う状況になることもあります。)ただ、何のためにそれをするのか?と考えてみますと、クライアントのゴールを達成するために何ができるのか?が一番大切です。そう考えると、本質は競合と戦うことではないと感じます。一番大事なことは、ゴールを共有して、そのゴール達成のためにメンバー同士がいかに真摯に向き合えるかだと思います。だから、ビジネスパーソンが着る『真摯服』ってコピーは、おー!そう!そう!その通り!って、思わず唸ってしまいました。
あなたはどう感じますか?それとも何も感じないでしょうか?毎日、洪水のように浴びているコピー。そんな中、ちょっと立ち止まるコピー(言葉)に出会えた瞬間は嬉しいですし、とても幸せな気持ちになれます。なぜなら、私たちの世界はコトバでできていますから。
結論
『真摯服』というコピーに出会って、私が着たいスーツはこれだと感じることができました。自分の中では言語化できていないコトが多いかもしれません。それを言語化してくれる人によって、ハッとさせられ、そう!そう!と唸ってしまいます。私たちが心の中で言語化できずに無意識であるところを、言語化してくれる人たちのことをコピーライターというのかもしれません。自分の考えや行動を言語化することが重要だと感じさせられます。街中にヒントは溢れています。