人の服装が与える影響力についての考察
スタンフォード監獄実験
2018年5月9日加筆・修正・追記しました。

一般募集した大学生に囚人服を着せたグループと看守服を着せたグループに分けて、その言動を観察した実験。簡単に言うと、囚人服を着せられたグループは本物の囚人のようにおどおどとなっていき、看守服を着せたグループは、本物の看守のように言動がキツくなっていった。◆詳しくはWiki参照:スタンフォード監獄実験

人は、着ている服装のように振る舞うようになる。
人は、着ている服装のように振舞うようになる。つまり、服装につじつまが合うように行動するようになるということです。冷静に考えると、これってすごいことだと思いませんか?よく地位や立場が人を作るとも聞きます。キャプテンになると、キャプテンのように振舞うし、課長になると、課長のように振舞う。それと同じように人は、着ている服装のような人間に勝手なる傾向があるということです。

フランスの皇帝・ナポレオンの言葉
人は制服通りの人間になる。
パーソナルスタイリスト・政近準子氏の言葉

個人的に尊敬してるパーソナルスタイリスト・政近準子氏も著書で言っております。どんな自己啓発系のセミナーに何百回と行くよりも、
服装を変えると、一瞬でマインドが変わります。
それだけ、私たちが考えている以上に着ている服装の力は大きい。ここまでくると、自分の着ている服装が、自分や他人に与える影響を今一度よく考えてみたいと感んじます。
人生を豊かにしたり、仕事を充実させるためのコーチングを学ぶセミナーや講演会に参加したときに、こんなアドバイスをいただいたことがあります。まず、なりたい自分にゴールを設定すること。そして、なりたい未来の自分をイメージすること。また、手に入れたい自分の理想像、今はまだ手に入れていなくても、そうなっているかのように振舞うこと。
その方法の一つとして、すぐに、簡単に、誰でもできることを教えてもらいました。未来のなりたい自分の洋服を先取りして着る。つまり、未来のなりたい自分の理想像を先取りするということです。そうすることによって、理想の自分に近づいていくということなんですね。この言葉の根拠は、おそらく、スタンフォード実験にあるのだと思いました。
「思考は現実化する」という著書で有名な自己啓発の父ナポレン・ヒルは確かこんなようなことを言っていました。
『人間は自分が考えている通りの人間になる』
なりたい自分のゴールに向かう意識と行動がある人、ない人の違いということだと思います。確かに、それによって装う服装も変わってきますよね。そう考えると、意識している人、してない人の違いは大きいです。まさしく、その意識が現実になっていくのは、これまでも自分の経験を振り返ってみてもその通りだなと感じます。
フロイトやユング心理学の原因論ではなく、アドラー心理学の目的論で考えてみる。人の行動には、必ず目的、動機があるという前提で考えてみる。すると、服装にも目的があるのがわかります。洋服のチカラを利用するのも大事かもしれないですね。