2015年4月24日に刊行された岡村靖幸対談集『あの娘と 遅刻と 勉強と』雑誌「TV Bros」の連載対談をまとめた一冊!を読みました。その感想を書いていきたいと思います。
【予習】岡村靖幸はどんなアーティスト?
私は、岡村ちゃんファンなんですが、あまりご存知ない方のために説明します。彼はミュージシャンです。ジャンルは、人の解釈次第ですが、ファンク。 試しにまずはこの4曲聴いてみてください!メロディも歌詞も癖になります。
いかがでしたでしょうか?他にもたくさん素敵な曲があります!
もし岡村靖幸の世界観に興味が湧いた方は、是非、
YouTubeやSpotify、Apple Musicなどでチェックしてみてください。
対談した17人
第1弾! いとう せいこう
ーお互いに「沈黙の時期」があることについてどう思いますか?ー そこで、いとうせいこう氏が断絶というか沈黙の時期がある人が好きだと。今の言語学を作ったフェルディナンド・ソシュール『一般言語学講義』と、芸術家のデュシャンの話はおもしろくて、興味が湧きました。

いとうせいこう(@seikoito)
第2弾! 大根 仁
映画『モテキ』の監督・脚本を手がけた大根仁氏との対談は、お互いに自分では全然モテないとの認識で、終始モテたい談義。笑『モテキ』の原作は、久保ミツロウ著の漫画。ドラマと映画がある。

大根仁(@hitoshione)
第3弾! 川島 小鳥
佐渡島の3歳の女の子を撮影した写真集『未来ちゃん』デビュー作である一人の少女を4年間撮り続けた写真集『BABY BABY』についての談義。質感が好きでフィルムカメラを使う。この対談を読んで写真集を見て見たいと感じました。

川島小鳥(@kotorikawashima)
第4弾! 荒俣 宏
どうすれば「見えないもの」が見えますか? 全部引き算して最後に残るものは何?文明の発達と、アートへの力は比例している?便利さに抗うためにはどうしたらいいですか?太陽の塔はなぜ万博の象徴となり得たのか?など岡村ちゃんの質問に荒俣氏が答えてます。
第5弾! 水道橋博士
博士のご自宅で対談したそうですが、本の量に岡村ちゃんは圧倒されたみたいです。岡村ちゃん曰く、博士は「キュレーター」の才能をもった方だと感じた模様。このときに博士と二人で高尾山に登る約束をして、実際登ったそうで、仲良くなれてよかったとのこと。

水道橋博士(@s_hakase)
第6弾! モーリー・ロバートソン
日本のパンクロックが政治を歌わないのはなぜか?70ー80年代には日本にもメチャクチャなバンドがいたと。確かにそうかもと思いました。デビルマンエロ談義や、フェミニズムのお話もとても面白く、ためになり、新しい視点も手に入ります。

モーリー・ロバートソン(@gjmorley)
第7弾! 湯山 玲子
「湯山さんみたいに頭がよくて仕事ができる女性が男性にひれ伏す瞬間はありますか?」という岡村ちゃんの質問に「それはセックスの中にしかない」とバッサリ答えていたのが印象的だったようです。対談がきっかけで湯山さんのクラシックイベントに参加とのこと。

湯山玲子(@yuyamareiko)
第8弾! 久保 ミツロウ
岡村ちゃんが、湯山さんとの対談で「最近の女性のエロはBL(ボーイズ・ラブ)に向かっている」というのがあまりピンとこないと話したところ、ビシッと的確に答えてくれてます。なるほどって思いました。『トッキュー』『モテキ』『アゲイン!!』久保さんのマンガは読んでみたいなと思います。

久保ミツロウ(@kubo_3260)
第9弾! 会田 誠
岡村ちゃんの『ビバナミダ』のジャケットを手がけた会田氏との対談。これがきっかけで、ぼくは会田氏に興味が湧きました。お互いお酒を飲みながらの画力対決も見ものです!是非、本で見てみてください。

会田誠(@makotoaida)
第10弾! 津田 大介
ツイッターはネット上で終わるものではなくて、津田氏曰く「飲み会を5倍楽しくするツール」だと。岡村ちゃんも納得してました。また、もともと、民俗学的に部族の長は歌える人だった。歌を歌える人が政治のリーダーになった。このネット時代、ライブとして歌うようにスピーチできる新しい政治家が求められているのかな、と。

津田大介(@tsuda)
第11弾! 渡辺 信一郎
岡村ちゃんの『ビバナミダ』は、渡辺監督のアニメ『スペース⭐️ダンディ』の主題歌。基本的にアニメは、アメリカ・ヨーロッパ・アジアと放送される。渡辺監督曰く「海外の人に岡村ちゃんの曲を聴かせたい。お前ら、日本にもこんなにファンキーなヤツがいるのを知らないだろう!」って気持ちだったそうです。
第12弾! 矢野 顕子
岡村ちゃんと初対面の矢野さんが、岡村ちゃんにちょっと地味って言われない?と(笑)似ているとよく比較されるケイト・ブッシュの方が、デビューは後みたいです。『PRAYER』の詞は、誰を思って書いたのか?坂本龍一さんではないようです。

矢野顕子(@Yano_Akiko)
第13弾! 大貫 妙子
「寂しさと対峙することも仕事だ」という話が、寂しがり屋の岡村ちゃんには刺さったようです。人を好きになるとき、声がとても重要な要素だと、二人の意見は一致してました。大貫さん曰く「声は人格そのものだ」と。大瀧詠一さんや山下達郎さんとの関係も話されてます。

大貫妙子(@OnukiTaeko)
第14弾! アレハンドロ・ホドロフスキー
ホドロフスキー氏曰く、「人生はすべてアートである」アートとお金について話してくれています。アーティストには、子どもの感性が必要です。だから、あなたの中には、常に子ども時代のあなたがいることを忘れないでください。と、岡村ちゃんに伝えてました。

高橋幸宏(@room66plus)
第16弾! 坂本 慎太郎
岡村ちゃんが、坂本さんのアルバムを聴いて興味持ってリクエストして実現した対談。音楽を聴いてるだけでは見えてこない部分が面白かったみたいです。「酔っ払ってアナログレコード聴く」「酔うとつい偉そうに語ってしまう」「映画館で涙を流す」など。

星野源(@bakakun_)
本の表紙は対談もしていて、岡村ちゃんのファンである久保ミツロウ女史。岡村ちゃんの特徴を捉えたとても素敵な表紙です。
まとめ
岡村ちゃんが好きなので、たまたま購入しました。対談集なので、対談した17人の方も興味・関心がわきました。と同時に、話の内容がバラエティに富んでますので、知らなかったこともたくさんあり、新たな視点を手にできました。岡村靖幸ファンのみならず、対談した17人のファンのみならず、気になる人がいましたら読んでみてはいかがでしょうか?男女、年齢問わず、おすすめです!