2018年4月30日加筆・修正・追記しました。
ファッション思考とは?
ファッション思考と勝手に呼んでみました。何それ?と思いますよね。
そこを少しお付き合いください。
ファッション(装い)は、自分が気持ちのいいもの、好きなもの(主観力)がベースになります。ただ、パーソナルスタイリストの政近準子氏の著書を読むとそれだけでは不十分で、会う相手へ思いやりや敬意も必要だそうです。(ギフト精神)なおかつ、場のTPOにふさわしいかどうかも考える必要があると思います(客観力)。
どんな業種、職種においても、人と関わる上で、自分をどう表現するのか?という『セルフ・プロデュース能力』が必須になってくると感じます。自分を職務遂行上、戦略的にどう表現するのか?また、それを客観視できることが求められます。その意味において思考が停止しているビジネスパーソンが多い気もします。
例えば、社内外含めてのプレゼン。もちろん内容ありきです。ただ、総合的な演出も重要ではでしょうか?もちろん、出来レースもあります。根回しも重要です。もしくは、無駄な努力はしない方がいいのかもしれません。ただ、自分自身ができる準備は全てやって臨みたいだけなのかもしれません。つまり、自己満足なのかもしれません。それでも自分自身が納得がいくのであればいいのかなとも思います。極論を言えば、自分のセルフプロデュースも満足にできない人が、クライアント(または、上司や自社経営幹部)のプロデュースができるだろうか?と感じる人もいるのではないでしょうか。とも感じます。
ファッション(装い)に興味ないし、という無関心さは、極論を言えば、人に無関心かもしれない。これはファッションに限った話ではないと思います。人が何かを行うとき、ビジネスでも、遊びでも、何でもいいのですが、人と関わらないで実施することは不可能です。人と関わる以上、相手ありきで成立します。だからこそ、自分の好きをベースに相手のことを考え、パブリックのことも考える必要があります。ファッション(装い)に限った話しではなく、ビジネス必須スキルだと思います。つまり、ファンション思考とは、自己中心的な考え方でははなく、また、相手に迎合するだけで自分の考えがないわけでもなく、さらに、その場に共有するすべての人のことを考え、その場に相応しい最適解を出す考え方。ではないかなと思います。
稚拙でも自分のアタマで考えることに意義がある
ファッション思考を実践している方は、一見、地味に見えて、とてもおしゃれだなと感じます。そして、しっかり自己表現をしながら、会う相手のことを考え、その場を共有する人たちのことを考え、装っています。そういう思考なのです。とても戦略的であり、思考が停止していません。ですから、細かいところに気がついたり、段取りをしたり、全体を俯瞰して見ることができる。そういう仕事をしています。逆にフアッション思考ではない人は、様々なモノやコトに無頓着であり、全体も細部も見えていない。そんな人が、ブランディングをしたり、プロデュースをしたり、コンサルができると思いますか?。
ロジカルシンキング、クリティカルシンキング、デザイン思考などといろいろな思考が必要だと様々な書籍やセミナーなどがあります。ただ、ファション思考は、それらの思考を包摂するものではないかなと感じます。ファッション(装い)思考について考えてみました。