ファッション関連の本といえば、ファッションについて考えることがいかに重要か、という内容のものが多いです。その点において、この本は一線を画しています。ファストファッション化した現代社会の考察が書かれた一冊です。
今、世の中のあらゆるものがファスト化しています。ファストファッション、ファーストフード、ファスト思考。。。大型ショッピングセンター、ファミレス、コンビニ、パチンコ、カラオケなど、さまざまなサービスがファスト化してる。画一化されてきているし。独自性も失われてきてる。ただ、便利だし、快適だし、享受した方がいいに決まっています。だから、果たして、これでいいのかな?と疑問に感じる人は少ないと思います。
仕掛けられる側(情報受信者)としては、別にいいんじゃない?と思考が停止しがちかもしれません。ただ、仕掛ける側(情報発信者)としては、果たして、それって本当なのか?と、思考を停止させないと思います。
ファストファッションは、流行を追い求めているオシャレな人たちに支持されているようです。
ファッションについて個人的に思うのは、流行、おしゃれというモノサシよりも、スタイル(在り方)のモノサシを大事にしたいです。
スタイルのある人は、考えて装う人だと思います。逆にスタイルのない人は、考えずに装う人ではないでしょうか。これは大きな違いだと思うんです。
つまり、なぜそれを選択したのか?理由やテーマやコンセプトがあるか、ないか。
明確な意図をもった「モノ」には、愛着も湧きます。また、永く身につけたいと感じます。さらに気分も上がりますし、モチベーションも高まります。
自分が身につけるすべての「モノ」に幸せを感じ、そのモノを通して体験する「コト」にも幸せを感じます。